宮本恒靖、ガンバ大阪の監督就任について諸々

いつぶりの更新でしょう。驚きの空白です。そろそろ脳みそがパンクしそうなので自分の気持ちの整理用に書きます。書きたいこと思ったことたくさんあるけど、今回は彼のことだけ。

ユースからクラブ一筋で、2005年にはキャプテンとしてクラブをリーグ初優勝に導き、代表では二度のW杯やその他数々の大会、試合を戦い、その後2度の移籍を経験し、現役引退後はFIFAマスターを卒業しそのままエリートコースへ…かと思いきや育ったクラブに帰ってきて現場で指導者の道を選んでくれたクラブのレジェントofレジェンドに、ズタボロのチーム状態で残り時間ももうありませんけど監督クビにしたんで次よろしくお願いします、という、最悪のタイミングとシチュエーションでトップ監督就任を5時間かけてオファーする、びっくりするようなクラブがありましてね。ガンバ大阪っていうんですけど。

個人的な話です。2002年のW杯日韓大会のロシア戦で宮本恒靖のファンになってその年の秋から万博に行くようになり、所謂「ガンバサポ」になって16年。トップの試合ももちろん、練習、サテライト(当時の呼び方で)の試合、国内アウェイ、海外アウェイ、色々追いかけてmixiやブログで自分勝手にレポートを書いて、スタジアム内外で皆とワイワイ泣いたり怒ったり笑ったり盛り上がって、そういうご縁で今の旦那さんと出会って結婚して出産して現在に至ってるんですよね。

もちろん今でもずっとガンバの事は応援していますが、引っ越しで関西を離れ、妊娠出産育児で「毎試合集中して2時間観る」というのが難しくなり、スタジアムに行く回数がぐんと減り、毎日欠かさずチェックしていたチーム状況を負えなくなり、トップの試合に出ていないメンバーの状態も分からなくなり、なんとかテレビ観戦で追いつくのがやっとというのがこの数年の自分でした。勿論同じような状況でも私はずっとちゃんと観てるよっていう人もいるでしょう。宮本だってガンバに帰ってきてくれたのだから、ユースやU23のチームだけでもちゃんと観るという選択肢ももちろんあったはず。それでもガンバに対する優先順位を下げたのは私自身で、それについては後悔も何もしていないのですが、ガンバを応援したいという気持ちのモチベーションは10数年前に比べてだいぶ落ちているのが現状でした。

それで2018年7月23日。宮本恒靖がトップの監督に就任。去年の長谷川監督と契約更新しませんってなった辺りからのグダグダを引きずり、チームの現状と合わないクルピ監督を延々と見極め続け、W杯の中断期間を無駄にし、中断明けの敗戦を経て、選手の放出のみで補強もせず、ボロボロの状態でもうあとがない、てなってからの監督交代。2012年の悪夢を思い出しますね。それより状況は悪いかもしれない。

考えたくない降格の可能性も割と見えているし、フロントに対して不満しかないし、でも宮本は断れないだろうし、監督が変わったからといってそこから快進撃が続くなんて漫画みたいなストーリーを思い描けるほど目も頭も曇っていないつもりですが、それでも「宮本恒靖がやるなら応援するしかない」ってなるよね。だって宮本だもん。私は2002年からたった数年だけど、それでも彼が現役の選手時代に、苦しい試合でも辛い試合でも頑張ってる姿をたくさん観て、応援して、初優勝で泣いてる宮本と一緒に泣きました。宮本が頑張るなら応援するしかないです。

初陣の鹿島戦は、試合前、選手として出場するのを応援している時とは違った、今まで味わったことにない緊張感と高揚感がありました。現地には行けなかったけど、テレビやSNSにアップされる懐かしい横断幕、ビジョンに映し出される「COACH 宮本恒靖」の画像、仙石さんのコール。昔に妄想したことがあったそれとは程遠いシチュエーションだけどそれでもやっぱり興奮しました。

鹿島戦も磐田戦も、こんなにテレビの前でしっかり集中してガンバの試合を観られたのは何年ぶりだろう、と思いました。自分は結局チームのサポーターとかいう偉そうなものではなくて、単なる宮本ファンなんだろうなぁと思いましたが、それでもこうやってガンバに対して昔と同じような気持ちで向き合えたのは純粋に嬉しかったです。

二戦連続ドローとういう状況は正直まだまだ厳しいですが、可能性を信じてちゃんと応援しよう。残り試合、スタジアムに行けるチャンスがあればきちんと現地で応援しようと思います。