Baby has come!

去年もガラッと生活環境が変わったんですが、今年も変わりそうというか既に壮絶に変わっています。タイトル通り6月に第一子を出産しました。ここは今後育児ブログになります!……というつもりもないのですが、やはり人生でそうある経験でもないので少しだけ記念に書いておこうと思います。私が妊娠出産前に気になっていたことや、経験して初めて「へ〜」と思ったことなどをちょこちょこと……。リアルにしんどくなりそうな話とか、ナイーブなとことか、生々しい表現になりそうなとこは敢えて書いてませんので、とくに閲覧注意な内容ではないと思います。

つわりについて

妊娠中、ものすごくつわりが酷かったわけではないのですが、それなりにありました。私は空腹になると気持ちが悪くなる「食べづわり」の方だったようで、外出する時はかばんにこんにゃくゼリーとかおやつとかを入れておいたり、途中でおにぎりを食べたりするようにしていました。つわりが酷かった時期は、お腹が空いてなければ平気というわけでもなく、二十四時間ずっと車酔いをしているような感じでした。

よく妊娠すると「普段はそうでもないのに、突然○○が食べたくなった」という話を聞きますが、私の場合それはほぼありませんでした。マクドのポテトが無性に食べたくなったという人は私の周りに複数いたのですが、それもなく。好きで食べてたものは普通に妊娠前から好きだったよな〜という感じ。楽しみにしてた現象だったので、なんだかちょっと残念でした。

その逆で、つわりで食べられなくなったものは少しありました。化学調味料をつかったインスタントのだし汁(ど○兵衛とか隣で食べられるだけでしんどかったです)、ごま油、大量のニンニクくらいかな。それまでは大好きだったいなばのタイカレーのグリーンカレーのやつもダメだったかな。あとは匂い。セブン-イレブンの店内の匂いが一番ダメでした。コーヒーと揚げ物とおでんが混じった匂いがアウトだったのか…他のコンビニはそれほど苦痛じゃなかったんだけどなぁ〜、不思議。うなぎの蒲焼の匂いもだめでした。

つわりは安定期に入るとマシになりおさまっていったのですが、匂い系は結構ずっとダメでした。妊娠後期あたりにはもうそんな苦手なものはなくなっていたかな。

胎動

胎動ってどんな感じ?と聞かれることがありますが、ほんとにお腹の中のひとが動いて蹴ったりグリングリン動いてる感じです、としか言いようがない感じ。胎動を感じ始めたごく初期は、下腹部のあたりで、ん?ガスが動いたかな?というような、小さな、ポコ、ポコ、というレベルでしたが、最後のほうは左から右へぐりーんと動いたり、足だか手だかをつっぱられたり結構動いていて(幸い私は胎動で「痛い!!」と思ったことはなかったですが)、臨月に入ると、夜寝ようとベッドに入ったのに、胎動がひどくて2時間くらい寝られない、とかそんな感じでした。胎児って夜中になるとハッスルするのかな……。

臨月なるもの

妊娠するまでなんとなく不思議だった単語「臨月」。在胎週数36週0日から39週6日の時期を指す一般的用語、だそうで、もうそろそろ産まれる時期が近いですよ!な時期です。ちなみにもういつ産まれても問題ないでっせ、という「正産期」は、在胎週数37週0日〜です。

妊娠後期に入っても、そこまでお腹が目立つ方ではなかった自分ですが、臨月になるとさすがに、どこからどうみても妊婦、という感じで、ぐっとお腹が大きくなりました。その他、臨月になって気になったのは「口の中がもっちゃりする」こと。歯みがきしても口の中がさっぱりしない。水を飲んでもダメ。つわりの時以上になんかさっぱりしたものが食べたい……。というわけで無性に氷が食べたくなって、氷バリボリ食べてました。妊婦は身体冷やしちゃだめなので、本当はよろしくないと思います。鉄分不足からくる氷食症かとも思ったんですが、妊娠後期の血液検査でも特に問題はなかったんですよね。

あと、寝起きに足がむくんで攣るようになったので、夜お風呂から上がったあとに「寝ながらメディキュット」のひざ下丈のやつを履いて寝るようにしていました(そしていつも夜中の3時ごろに目覚めて、途中でしんどくなって脱いでました)。足のむくみには、これはめちゃくちゃ効きました。メディキュットは旅行で長時間のフライトの時とかも持ってって履いてましたが、優れものですね。普段、普通に過ごしてる分にはそんなに足むくむ質でもないんですが。

陣痛

私は結局予定日より9日超過しての出産でした。そして破水からではなく、陣痛からの出産でしたが、出産の三日前から地味にお腹が痛くなり始め、夜眠れず、結局3日ほど睡眠不足のまま産む羽目になりました。

陣痛の痛さは個人差があるでしょうが、私の場合、下痢で下腹に差しこむような痛みを感じることがありますが、あんな感じでした。もちろん痛みの種類的には、という話で、最後の方になるにつれ、痛み自体はそれの○倍という感じで増すんですけどね。

出産三日前は痛みの間隔が15分前後で安定せず、二日前の夜には10分間隔になり病院に電話するも「5分間隔になったらまた電話して」と言われ、前日の夜に5分間隔になって電話したら「日付変わってからのほうが入院費が一日かからないから、我慢できるなら我慢した方がいいかも」的なことを言われ、「この期に及んで焦らすんかい!ほな我慢したるわい!!」と我慢して、出産当日の日付変わった直後に病院つくようにタクシー手配してそのまま入院しました。

それまでの陣痛はまぁ痛いけどなんとか耐えられるレベルでしたが、私は陣痛がなかなか進まなかったので結局最後は促進剤を使い、そこからは痛くなるとベッドの柵掴んでないとムリ〜!というレベルでした。「痛いのは、この点滴(促進剤)か!この点滴のせいか!」となり、助産師さんに「この点滴いつまでするんですかっ」と聞いたらあっさり「産まれるまでよ〜」と言われました。そらそうだ。ちなみに陣痛進めるために身体温めたほうがいいということで、ベッドに横になった状態で足元に毛布を掛けられ、腰に湯たんぽみたいなの当てられてたので、陣痛室での後半の思い出は「痛い!!暑い!!」でした。

ちなみに陣痛の後半になるまでは、習った呼吸でかなり痛みをやり過ごすことが出来てたので、呼吸は大事だなぁと思いました。

分娩台へ

なんとか数時間の陣痛を経てやっと分娩台へ、となってからは、一気に気が楽になりました。だってあと産むだけだもんね。陣痛は、この時点では一分間隔とかそんなのだったと思うのですが、痛い合間縫って、立ち会いに向かってくれてる旦那さんに「この時間は病院の正面玄関じゃなくて夜間入り口になります」的なメールしたりしてて、助産師さんに「メールできるの!?」と言われたりしました。ゴールが近づくとなんか元気になるタイプなのか……。

あとはもう陣痛きたタイミングでがんばっていきむだけなんですが、初産なのもあってそんなすぐには出てこなかったです。経験者の姉から「次で絶対キメたる!!!」くらいの壮絶な気合でいきまないと出てこないよ!と言われていたので、相当頑張りましたが、結局分娩台上がってから産むまで2時間かかりました。自分の感覚では1時間くらいでしたけど。時間感覚狂うんだな〜。

出産

そんなこんなで最終的にはどぅるるーん!と出ました。わーすごーい今の肩あたり通った〜とかわかります。赤ちゃんの泣き声聞いてほっとしました。そして出た瞬間からもう自分はめっちゃ元気です。陣痛消えますし。やりきった感満載で、マラソン走ったあとみたいな爽快感でした。多分なんかアドレナリン的なもの出てるんでしょうね。胎盤と臍の緒見ますか〜と言われて「見ます!!わー!ホルモンですね〜!!」と異様にテンション高く会話してましたし。

赤ちゃんのにおい

Twitterで、赤ちゃんっていい匂いするよね〜、という話で盛り上がっていた時、とあるフォロワーさんから、出てきた瞬間は川魚みたいな匂いする、という話を聞いて、確かめてみなければ!と思っておりました。そりゃ今まで羊水に浸かっていたんだから、生臭いんだろうけど、川魚て。それはぜひとも嗅がなければ。

赤ちゃんは産まれてすぐ、分娩台の隣にある色々処置する台に連れていかれちゃうので、私はしばらく近くで見られなかったんですが、立ち会いしてくれた旦那さんはその時も写真とか撮ってくれていて、匂いをかいで一言「なんか海藻みたいな匂いする」……。海藻て。やっぱり生臭いんや〜〜。で、処置が済んで、オムツを履いて、肌着を着せられた赤ちゃんが私のところにやっと連れてこられて、「かわい〜!」と思いつつ頭の匂いをかいでみたら……!!

ほんとに海藻みたいな匂いしました。

フォローしておくと、ちゃんと沐浴もすんで綺麗にしてもらった赤ちゃんはなんか砂糖菓子みたいな甘い匂いがしました。お乳やらミルクやら飲んでるからか、口の中とかお菓子のミルキーみたいないい匂いがするので、入院中、ギャン泣きして口開いてる赤ちゃんの口の匂いよく嗅いでました。

出産後

私の産んだ病院は、当日だけは赤ちゃんと別室で、翌日昼から大部屋の母子同室でした。個室も希望できましたがあえての大部屋で。ベッド4台ある部屋で最大自分入れて3人の母親が一緒でした。自分の赤ちゃんが泣いたら気を遣うけど、他の赤ちゃんも泣いてるし、よその赤ちゃんの具合もなんとなくわかるし、他のお母さんが助産師や看護師さんと話している内容も聞こえちゃうので、そういうこともあるのかーと、結果的に自分と赤ちゃん以外のケースも知ることが出来てよかったです。

出産後五日間入院してなんとか赤ちゃんの世話をし、退院してからは実家で家族にフォローしてもらいつつ過ごし、旦那さんの実家でも数日お世話になってから、関西→東京の移動を経て自宅に帰ってきて今に至ります。


さくっと書くとこんな感じ。話してと言われればもっとたくさん話すこともあるのですが、まずそんなところで。赤ちゃんが産まれてから振り返ると、お腹の中にいた10ヶ月ってあっという間だったなぁと思います。妊娠中はそういうことを人から言われても全然分からないんですけどね。

月並みな感想ですけど、自分が産んでみて思うのは、世のお母さん方はすごいなぁと、あらためて。「育児」は母親だけがするものではないとは思いますが、それでも特に初期は母親しか出来ない事が多くて、こんなにハードだったのか〜、と。しかもこの育児なるものは、あと数年形ややり方を変えて続くのか〜と。

妊娠や出産、育児というのは、ナイーブな話になることも多い上に、調べれば調べるほど、経験すれば経験するほど「人による」「環境による」「子どもによる」部分が本当に多くて、だからこそ自分としては決して「女性なら産むべき!」と他のひとに言おうとは未だに思えませんが、自分の経験としては、糧になったかなと思っています。


そういえば、6月の下旬に出産だったので、陣痛くるまでは普通に夜中起きてW杯の試合も観てました。あと出産後もドイツの試合だけはリアルタイムで観てたな〜。ブラジル戦なんかオムツ替えてる間に3点入ってたからね。いやぁそれにしても優勝ですよ優勝。今思い出してもなんかこうじわっと来ます。好きな選手が現役で活躍してる時にその国がW杯で優勝するって、そうそうあることではないと思うんですよ。そう思うと幸せなことですよね。日本代表の話してなくてなんか申し訳ないですが……

さてあとは、今後の備忘録的に、出産前にやっておいてよかった事とか、ちょっとメモしておきたい系統の事を書こうかな。文章も、たまに書いてないと書き方忘れてしまいそうです。