NHK公開セミナー“トークショー 大河ドラマ「龍馬伝」”@NHK大阪放送局 テレビ第2スタジオ

今年のGWはワケあって出勤!だったのですが、この日だけは休ませてつかぁさい!!と休みをもぎ取って朝から整理券ゲットのために並びにいきました…でも正直南朋さんファンナメてた…朝早めについたつもりでしたが、もう結構な行列が出来ていました。すごいねー武市先生人気だ!
 
そんなわけで、大森南朋さんが珍しく大阪にいらして、トークショー、しかも大河ドラマの話聴ける!ということで、楽しみにしていました。NHK大阪放送局、初めて入りました。会場は第二スタジオ。本当は入れる予定人数が250名くらいのはずだったのですが、あまりにも人が多く並んでしまったため、ということで、結局400名近く詰め込んだようです。司会の中村淳平アナも「このスタジオにこれだけの方が入られたのは初めてではないでしょうか」とおっしゃってました。
 
今回のセミナーは、司会:中村淳平アナ、メインゲスト:武市半平太役の大森南朋さん、鈴木圭チーフプロデューサー。
 
そして、登場は終盤でしたが、土佐勤王党のメンバーから、
 望月亀弥太役:音尾琢真
 望月清平役:本田大輔
 島村衛吉役:山崎雄介
 川原塚茂太郎役:原田裕章
 
という感じでした。原田くんは南朋さんと同じ事務所だねー。
 
以下、トークショーをメモ書きしたものを、読める範囲で、文字起こし…抜けてるエピソードや聞き間違いなどあるかもしれませんが、だいたいの雰囲気が伝わればと思い…。頑張って書き起こしてみます。うーん、この作業、ハゲタカのセミナー以来…。あれより量が少ないから、まだマシか…。長文注意です!


まず最初に中村アナからの挨拶があって、南朋さん、鈴木Pが登場。南朋さんの本日のファッションは、黒ジャケットのインに白のカットソー、なんかネックレス(いつもの赤いやつじゃなかった)、黒のスリムパンツ、黒の革靴。髭も剃ってさっぱりの素な南朋さん。そういえば鈴木Pのカッコ忘れました…たぶん、普通にスーツ…すいません…。

以下、端折りながらちょっとまとめ書きになりますが、お話されてた内容など。
<>内は主にアナの質問とか、主題とか。


大河ドラマは初?>
大森:初めてではありませんが、大河ドラマは初めてですね。本当は新撰組に出たかったんですけど……嘘です(笑)。時代劇は少しだけですね、1シーンだけとか、ちょっとだけとか…弥次喜多なんかも出ましたね。(チョンマゲは初めて?という質問に対して)チョンマゲは、3回目くらいですね(笑)。

─続いて鈴木Pのプロフィール紹介。(もともとは演出やってらした方だったのですね)

鈴木:大河ドラマっていうのは、とにかく反響がすごいんです。月曜になると、僕のPCがパンクするんじゃないかっていうくらい感想のメールとか色々…。勿論お褒めの感想もいただくんですが、お叱りや、すごく細かい指摘の感想まで。柵の後ろにカメラマンが映ってる!!みたいな。僕らも当然チェックはしているんですよ。でも1コマずつ見てるんじゃないかっていうくらいに細かい指摘を…(笑)。月曜の朝が怖いです(笑)。


─大河の内容の話へ。中村アナの「武市半平太は第27回で切腹してしまいますが…」で、みんな分かっていつつも、場内から残念がるどよめき。

大森:延ばしちゃいましょっか(笑)。…もう撮っちゃったけど…(笑)。


─このあたりで武市像を紹介するにあたって、大河の映像をスクリーンで。上士に引き上げられたシーンと、その後、容堂から朝廷内で画策するやつがきにくわん!と杯を投げつけられて茫然自失とするシーン。


武市半平太をどういう人物だと?>
大森:一言で言いづらいですね。ただ、この作品の中で一番、悲しみだとか…、時代に翻弄されるというか…右サイドバックという感じの…(笑)。

<歴史上の武市半平太という像は大森さんの中にありますか?>
それはもう、実在した方ですから、色んな本…小説、漫画とか…文献に書いてありますから…。色白で二重とか…俺と真逆じゃねーかみたいな…(笑)。


<大森さんは武市半平太の日記を全部読まれたんですよね?スタッフも読んでいないという…>
そうですね、半分くらい、わからないなーとか思いながら…(笑)。解説がついてるのもあるんですけど(笑)。実際に居た人なので、気を遣う部分はあります。ブレちゃいけないとも思うし。龍馬伝という1つの作品の中で、どう武市半平太で居続けるか、というのが課題だと思っていました。


─次に、武市の大きな転換のキッカケとなったエピソードを、ということで、東洋暗殺のシーンを見ながらのコメント。


大森:(東洋暗殺のシーンで、絵を描いている武市を見て)ワルい奴ですね〜…あの赤(筆)は、血を現していますね…(笑)!


<このシーンはどういった心境で演じてらっしゃいましたか?>
大森:俳優としては、落ち着いている感じの方が怖くなるのではないかと思って、演じていました。
(ここでまだ東洋暗殺を知らない富さんが武市に向かって微笑むシーン)富さんの微笑みが哀しいですね。
(東洋暗殺されるシーン)このシーン、息が出来なかったって、泯さんが愚痴ってましたよ(笑)。(中村アナか鈴木P「雨すごい量降らせてますもんね」)役者は大変なんですよ、(死ぬシーンは)腹とか動かしちゃいけないしちゃいけないし…。
鈴木:カメラもなかなか止めないしね。
大森:ホントに死んじゃうんじゃねーかっていう…(笑)。


<(鈴木Pに向けて)武市半平太大森南朋さんを起用した理由というのは>
鈴木:龍馬伝は、龍馬と弥太郎、半平太という3人の話が前半の鍵になってきますよね。(武市の)イメージとしてはラスト・サムライ…中でも一番武士であり、哲学にも準じた人で、骨太に演じる役者さんじゃないといけない。そこでもう大森南朋さんしか浮かばなかった。
大森:またー(笑)!(以下お礼と謙遜)


鈴木:でもこの時代って、たかだか150年前の話なんですよ。だから、普通に子孫の方とかいらっしゃるんですよ。(会場に誰かの子孫の方はいらっしゃいますか、と振ったところ、手が上がっていた様子)ですよね。(以下、そんなに昔の話じゃない、というような事を話していたような…)
鈴木:いやでも大森さんはサムライですよ。
大森:いやー、またまた…。…実際問題…サムライじゃないです(笑)!でも幕末の人が、こうやって脇に大小差して歩いているって、すごい世界ですよね。その剣でやり合ってしまう…その意志はどこにあるのか、っていうところが一番悩むところでした。やはり理解を超えた範囲にあるので。


<演じている内に、大森さんの中で幕末のイメージは変わっていきましたか>
大森:(この時代の人は)国を変えようという意識がすごいじゃないですか。武市は37歳で死んで、龍馬も20代で死にますけれども…あ、30か。僕は今38なんですけど…若い頃はバンドやったり色々していたけど、そういう意識なんて全くなかったですから。そういう国を変えるというような熱量やテンションを表現出来れば、と思いましたね。土佐勤王党なんかは特にそう(テンションが)ですよね。


<全体のキャスティングについて>
鈴木:今までの時代劇より、リアルさを追求しました。現代劇と時代劇が違わないというか。(キャストで)周りを固めるのは、今日本を代表する役者さんたち。本物のお芝居のぶつかりをさせたい、と思いました。


<お芝居というか人同志のぶつかり合いがすごいですよね。汗とか、鼻水とかヨダレとかまで…>
大森:もうね、ヨダレ垂らさないとOK出ないんじゃないかっていうくらい…(笑)。


<大森さんは今までクールな役が多かったと思うんですが、半平太はそれとまた違った感じで、ギャップはありませんでしたか>
大森:クール…いや、半平太はクールなところもあるので…あまりそういうのは感じていません。


<脚本について>
大森:(福田さんの脚本の経験は)今までないと思います。元々舞台の本を書かれていたんですよね?(小劇団のようなところで舞台の脚本を書いていたが、TV向きだと言われTVの脚本へ…というような福田さんの経歴の説明が入る)
大森:本の端々にコダワリのト書きが書いてあるんですよ。(役者は)それを時に超えなければいけない場合もあるし、厳密に演じたり…あえてズラしたり、ハメたりしながら演じています。ただ福山さんと香川さんの3人で芝居をしていても、本の中で動いているというのがありますね、そこで(3人の芝居が合わさって)セッションのような感じになっています。


龍馬伝で、超えようとしているところ>
鈴木:やはり司馬さんが偉大すぎるんですよ。それに、龍馬の話というのは怖いんです。僕らより詳しい人なんか山ほどいるし、それに人によって龍馬のイメージというものが違う。今回の福山さんの龍馬なんかまた明らかに違いますよね。これまでの豪放磊落でガハハ!みたいなイメージではなく、もっとナイーブで、若い頃なんかは田舎者で…。これから観た方は、これが龍馬のイメージになるだろうし、武市も大森さんのイメージになると思います。それで何年後かにまた別の方がやると、それのイメージになっていく…そういうものだと思います。


武市半平太について、前に演じた人の演技など意識しているか>
大森:ないですね。作品が違うと描かれ方も違うので…。前に演じた人なんかは、Wikipediaに出てるので「あ、やったんだ」ていうのはわかりますけど(笑)。作品は見てませんね。


─ここでまた映像を流す。武市が東洋に足蹴にされるシーン。


<上士と下士の関係、ここはどんな気分で演じているか>
大森:いや、もう…必死ですよね。それは。気持ちのところじゃないですか。ここは一つ、なんとか東洋に話を聞いて欲しいと。(中村アナ「後ろには土佐勤王党のメンバーも控えていて、プレッシャーですよね」)そうですね、上からは押さえつけられ、下からは突き上げられ…板挟みですよね。現代的な話でもあるというか(笑)。
鈴木:それは僕がいつも悩んでいる…(笑)。


<実際あの時代に生きていたとしたら、と考えたことは>
大森:あの時代に生きていたら…自分だったら、と思うと…テンションが違いますよね…。自分だったら、街の隅で商人とかで…(笑)。国を変えるとか言えねーぞみたいな…。


<素の大森南朋武市半平太との共通点と違いについての話>
鈴木:大森さんはカメレオン俳優とか言われていますが…、これは演じる役によってガラっと変わってしまうという意味で。役者さんというのはまず役者名が出てくるタイプの人もいるけど、大森さんの場合、演じる役が出て、名前が消えてしまうんですが、そこがスゴイなと思っています。
大森:昨日の夜、大阪で飲んでたんですが、そこに女性のお客さんがいらして、高知出身の方だったんですが、「半平太!半平太!」て、呼ばれましたね…「名前しらねーけど!」って言われて…(笑)。そういうことですよね(笑)?(ここでまたフォローのように鈴木Pに褒められ)褒めすぎですよ!必死でやっているだけです(笑)。


─映像。東洋に足蹴にされた跡、見舞いに来た龍馬に「東洋を斬ってくれ!」のシーン


鈴木:このシーン、うなされましたよ、武市の顔が怖くて…(笑)。ここ、福山さんの芝居が素晴らしいんですが、それは大森さんの芝居が素晴らしいからなんです。福山さんてすごくライブな人で、ライブ感のあるやりとりがすごい。龍馬伝ていうのはそういう作品ですね。

大森:ライブ感というのは本当にそうで、テストが少ないんです。リハーサル…ドライっていう、動きの段取りを決めるシーンがあって、もう次は本番、という感じ。普通はテストが2回くらい入るんですけど。だから本番で、リハーサルの時と何か違うことをしてるというのも多いんですが、スタッフさんもカメラマンさんもそれに付いてきてくれるです。(中村アナ「アドリブが多いということですか」)アドリブというか…でも人間同士ってそうやって生きているじゃないですか。そういうのが、芝居の中でよく出ていると思います。


鈴木:僕は別の場所で観ているんですが、俳優さん達のスイッチが入る瞬間っていうのが分かるんです。カチって、スイッチ入ったぞ!というのが。福山さんはよく分かります。ただ、福山さんは何回目にスイッチが入るかがわからない。1回目から入る時もあるし、1回目は普通に流してたのに、2回目になって入るとか…。そういうのをとりこぼさないように撮るようにしています。


<そういう息のあった芝居のために、普段から俳優さん同士でコミュニケーションをとっている?>
大森:普段仲は……良いですよ。飲みにいったりしますし、雑誌にも書かれてますけど(笑)。ただそこまで仲がいい、というのはない(仲が悪いという意味ではない)。ただカメラの前が彼らの人生だと思うので、もし普段そこまで仲が良いというわけでなくても、全然問題はないと思います。(自分の演技について)ある程度プランニングはしているんですが、本番で相手が違うように出てくると、それに身を委ねたりもしますし。こういう生に頼る演出というのは、危ない賭の作戦ではあるな、というのも、一応、考えてはいます。考えてはいるぞ、ということを言っておこうかなと…(笑)。


<勤王党は当初龍馬を頼りにしているが、武市は龍馬への憧れや嫉妬などがあったのか>
大森:それは、全部ですよね。憧れ、嫉妬、大好きな友達、弟のような…といった…本当に近い存在であったわけですし。


─ここで映像。龍馬脱藩後、大阪の土佐勤王党の陣屋での武市との再会シーン。
大森:この日は僕の誕生日だったんですよね…(笑)。(ここで、コーンスターチでの汚しの話や、プログレッシブカメラを使うことのメリットなどの話)これ、でも喉に悪いんですよね、皆うがいしながらやってる…(笑)。
鈴木:すみません(笑)。


─龍馬と武市のシーンは名シーンが多い、今後もやはり2人の名シーンが目白押し、という話に。


<勤王党のメンバーの話>
大森:勤王党の皆は、やっぱりすごいですよ。すごい勢いみたいなのがあって…。さっきも言いましたけど、下から突き上げてくれるので、僕も乗せられるというか、皆に助けられましたね。
鈴木:大森さんがまた親分肌なんですよ、面倒見が良くて。


─ここで今日のそのほかのゲストが後ろで待機している、という話に。


大森:(客席に向かって)以蔵は来ませんよ(笑)。…彼忙しいからね…。収二郎も…来ないかな…(笑)。


<勤王党のメンバーとは普段から仲良くしているということですが、こんなシーンも>


─映像。飲んだくれている以蔵に、「おまんだけがわしの友達ぜよ」という例のシーン。


鈴木:このシーンね、この後二人が抱き合ったりするんですが、初めて観た時、「なんてカマっぽいんだろう」と思いましたよ(笑)。なんというか…もちろん二人に性的な何かがあるわけじゃないんですが、精神的ホモセクシュアルというか。でもこの時代ってそうじゃないですか、男性同士の…この場合は師弟愛だと思うのですが。でも土佐勤王党は特にそうですよね。


大森:(以蔵と抱きあうシーンについて)これ、台本にはなかったんですが、ここまで(抱きしめるところまで)いっちゃっていいんじゃないかと思って、リハーサルルームで健に抱きついたら「いや、ちょっと」って(押し返す仕草)拒否されたんですけど(笑)。でも本番では健の方から来てますからね。…相思相愛かな。…嘘です(笑)。怒られちゃう…。

大森:半平太は、以蔵を人斬りとして使ってはいるんですが、常に迷っていると思うんですよ、その迷っているところが大事かなと思っています。その迷い、そこに人間っぽさがあると思います。


─ここで、進行上は次の映像紹介の流れだったものの、もう良い時間で、後ろに控えている勤王党メンバーを出そう、という流れに。タイミングの指示が無かったらしく、OPの音楽が流れ出すもののなかなかメンバーが出てこず。しばらくしてグズグズな感じで皆が「武市先生っ!」「武市先生!!」「武市先生っ!出るタイミングが分かりませんでしたっ!!」と口々に南朋さんを「武市先生」呼ばわりしながら、門弟達が登場。一人ずつコメント。


音尾(亀弥太):頑張って、頑張って、頑張ってやってます。武市先生や龍馬とは幼なじみで、…その関係を忘れずにやっています。
本田(清平):(武市を)一途に愛しています(笑)。僕はゲイではないですが(笑)。真面目に、やっています。
山崎(衛吉):メインは、拷問シーンです。エネルギーが(武市に)向くようにと…一筋です(笑)!
原田(茂太郎):(※すいません、メモが読めない…)


土佐勤王党メンバーはよく飲みにも言っているということで…>
大森:はい、飲みにというか…飲みっていうとあれなんで、お食事に(笑)。真面目な会です(笑)、演劇論しかません(笑)。(アナ「でも土佐勤王党のメンバーは作品でも飲んでいるシーンが多いですよね」)それが本編にも活かされています(笑)!
鈴木:それは面白くないなー(笑)。


<乾杯の音頭があるそうですが…>
大森:いや、それは、まぁもうやってないので…(嫌そう)
音尾:まずは大森さんが(笑)!(やらせる気マンマン)

<一度お聞かせねがえれば…(場内拍手)>
大森:(後ろの列に座ってる音尾くんのヒザをはたきながら)……いやそれは、なんか、ソンノージョーイ〜とか言ったりして…でも週刊誌に書かれたりしたのでもうやってません(笑)。


土佐勤王党について>
音尾:武市道場での居合いの稽古なんかは、もう部活みたいな感じです。男しかいないし。広末さん居ませんから!野球部みたい。でも(武市が)マジでカッコイイッス!土佐勤王党の関係は、皆幼なじみで、武市さんがちょっと上で、お兄ちゃん!ていう感じなんですよ。それで、そのお兄ちゃん!のまま、時代に飲まれていくというか…。でも、お兄ちゃんの延長線ですよね。

音尾:さっきのお店で高知の女性の話なんですけど、(南朋さんが)「半平太、あんた悪いやつだねー!」て言われていて、(武市のそういう面に)初めて気付いたんですよ!びっくりしました!
大森:スゴイ嫌われようだったもんね…(笑)。
音尾:でも、土佐勤王党って、ほんとにそんなんです。


<音尾と大森が仲が良いという話>
音尾:この作品で初めてお会いしたんですが、仲良くさせていただいています!まず顔が似てるっていうか…
大森:目のあたりがこう…
音尾:でも、僕は左だけ二重ですから!!
大森:俺も合わせた方がいい(笑)?


─音尾君がメインで喋る賑やかなやりとりがありつつ、その時スクリーンに映されていた絵について。土佐勤王党のメンバー(今日登壇メンバー佐藤健)が映ったセピア色の古写真。


<実はこれを作られたのが…>
音尾:(挙手)
本田:(挙手)
山崎:(挙手)
原田:(挙手)

─本当は、本田君でした。


本田:僕が合成して作りました(場内感嘆のどよめき)。本当は楽屋の入口みたいなところでとった写真で、健もピースしてるんですが、その辺をカビっぽくしてとばしたりして…。(元画像はこの写真でした→http://ameblo.jp/haradahiroaki/entry-10392632763.html

<いい写真ですよね(場内拍手)>
鈴木(?):この写真が、(スタジオの)どこに行っても貼ってあるんです。
大森(?):これを観て頑張れよ!という上からのお達しが…(笑)。
鈴木:でもいい写真ですよね、僕も机に飾っています。
大森:いい写真ですね。土佐勤王党の一番いい時の写真というか…。なんか、ちょっと寂しくなりますね(笑)。


土佐勤王党が瓦解していく話の流れに。武市の切腹後の話へ。


本田:武市さんが切腹したあと、遺品てあるじゃないですか。それが並べてある部屋のシーンがあるんですけど、それが置いてある部屋(恐らくリハーサルルームと別の本番用の部屋)に入った瞬間、空気が変わるというか、吸い込まれるみたいな感じで、ずっとそこから離れられなかったんです。多分カメラさんとかスタッフさんも邪魔だなーと思ってたと思うんですけど。でも、ずっとそこに居させてもらいましたね。(そのシーンの撮影についても)気持ちの入った演技になったと…。やっぱり、寂しいですよね……。………もう飲みに行けないのかなっていう…(笑)。
大森:そこなんだ(笑)!

─その後、亀弥太の池田屋でのエピソードなどの話。


土佐勤王党メンバーに対して:武市の変化について>
本田:やっぱり、迫力がありますよね。ずっと張りつめてるような…気が張りつめたような本番で。それ以外の時は緩いんですけど(笑)、「緊張しなくていいよー、タバコ吸っちゃうー?」みたいな感じなんですけど(笑)。その張りつめた感じが失速し始めると、やっぱり僕らもつられて、張ってた糸が切れちゃう感じになるんですよ。だから武市さんもそこは見せないようにしているんですけど、でもやっぱり目は勢いを失っていて………。………飲みにいきたいなぁって…
大森:(笑)。でも、勿論そうで、そういった枷みたいなのがあるんですよ。背負っているというか。でも、そういう感じを(土佐勤王等の)皆には見せないようにやらなきゃいけないんですよね。


<最後にそれぞれのメッセージを>
鈴木:とにかく…、"名もなき若者は、その時「龍」になった"って、フレーズを使っていたと思うんですが、皆、土佐の名も無き若者なんです。それが志を持って、集団となって、動いた時に力になる。今の若い人へのメッセージというか、そういう熱を感じてもらえればと思っています。


大森:武市半平太は、(ドラマの)前半に人生が凝縮されていますので、どこでその人生を終われるか…死んだ意味を、龍馬や弥太郎が持って行ってくれるように、そういう思いを持って死んだと思うので、その死に様を、すごく大事にして芝居をしました。
鈴木:(切腹のシーンは)朝の6時まで撮影したもんね。
大森:はい。…乞うご期待!

大森:武市半平太は、サムライであったけども、人間でもあって、変わっていく方には行けない…武市も時代の変化には気付いていたと思うんです、途中から。でも自分をの信念を曲げられない。自分が貫き通した意味を、龍馬と弥太郎の2人に受け継いでもらいたいと思って、やりました。


音尾:真っ直ぐに生きた人たちの時代だと思うんです。皆が真っ直ぐなんですけど、ちょっとした違いだけで、全く違う人生になってしまうというか…真っ直ぐなだけに…そういう世の中を再認識……(上手くまとめようとして失敗気味)
鈴木・大森:もういいよ(笑)!
大森:いつ突っ込んでいいのか分からなくて(笑)。もうちょっと早いほうが良かったね、ごめんね(笑)。


本田:皆すごい熱量を持ってやっていて、それによって大河も変わっていくと思います。それを楽しみにしていてください。


山崎:最後の武士なので…。今の時代に繋がる熱量というか空気みたいなものを演じていますので、ざっくばらんに…観る方は自由に感じていただければと思います。


原田:(シメのポジションに戸惑いつつ)皆、死ぬ気でやっているので…皆さんの日頃の生活に活かしていただければ…あれ(笑)?(シメに失敗気味に終わる)

        • -

─以下、お客さんからの質疑応答─


Q.大森さんの演技は目の動きがすごく印象的なのですが、あれは意識してやっているのか、無意識なのかどっちですか。
A.大森:基本は、感情に準じてやっています。ただ、カメラの前で長いこと…長くもないか…?仕事をしているので、この向きでこうやると、効果的に映るんじゃないか!?というのは多少考えたりも…しています(笑)。でも、基本的には、感情です。


Q.武市半平太役で、思い入れのあるシーンと、撮り直ししたいシーンはありますか
A.大森:思い入れは、死ぬ間際…色んな人が訪ねてくるんですけど、やっぱり福山さんと香川さんのシーンですね。撮り直ししたいシーンは…東洋に足蹴にされるシーン。リアクションがデカすぎてカツラがズレちゃったんで、あそこは撮り直ししたいかな…?(笑)もうちょっと上手い感じで…(笑)。


Q,土佐勤王党の中で他に演じるなら誰がいいですか?
A.大森:以蔵をやりたいかな。あ、変な意味じゃないですよ(笑)。以蔵は、魅力的でな役ですよね。

土佐勤王党メンバーは皆「タケチハンペイタ!」でした。原君だけ「大森南朋!」と答えて、また滑り気味に。


Q.時代劇の所作で苦労された点などはありますか
A.大森:座り方、立ち方とか、最初は戸惑ったんですけど、昔にひと月くらい空手を習ったことがあったので、結構なじめましたね。あとは殺陣ですね。

Q.殺陣は何で苦労されましたか。
A.音尾:振りですね、振りを覚えるのが大変です。あと、刀の重さを出すのが難しかった。実際使っているのは「竹光」(※)で軽いので。
本田:刀の重さと、大切さです。


竹光(たけみつ)…私は「竹」の部分しか聞き取れなかったのですが、mixiで、同じくセミナーに行かれた方から教えていただきました!Wikipediaからの説明を抜粋すると「竹光 (たけみつ)とは、竹を削ったものを刀身にして刀のように見せかけたもののことである。現代では、芝居の小道具として用いられる。」とのことでした。ためになります。ありがとうございました!


Q.福山さんは普段どんな方ですか
A.大森:良い意味で、普通です。本当にナチュラルな方で、懐が深いというか。スーパースターなのに。僕も普通に会話させていただいちゃってますみたいな…(笑)。

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……と、こんなところですが、メモがココで終わっています。質疑応答終了の後、トークショー終了となったので、内容はこんなところだったと思います。書き漏らしや、ちょっと違うところがあるかと思いますが、ご容赦ください。あまりにも間違ってる!というところがあれば、それはご指摘ください。


トークショーは、1時間半の予定を少し延長しての終了だったと思います。撮影の裏話が聞ける機会というのは余り無いし、大河ドラマは普通のドラマとちょっと違うところもあるので、こういう話が聞ける機会はやはり貴重で楽しいですね。しかし土佐勤王党メンバーズは皆ほんとに仲良さそうで良かったなあ。南朋さん、ほんとにいい兄貴分て感じでした。トークショー後、夜はまた飲みにでもいかれたのでしょうか…。


トークショー終了後、入れなかった人も多かったということで、1Fのステージに、鈴木Pを除く皆さんがもう一度登場、それプラス、最初の方で土佐勤王党に誘われた役の、駿河太郎さんが加わって、一人ずつご挨拶をされて終了、でした。



いやー、濃い時間で、楽しかったです。朝早くから数時間、始まるまで数時間、と一人で行ったので、暇つぶしを持って行っていたとはいえ、やはり時間を持て余して疲れたのは疲れましたが…。うーん、でも行って良かったです!


…思い出したり、間違いに気付いたら、、また勝手に訂正するかもしれません…。