大河ドラマ「龍馬伝」第24回 愛の蛍 あたりまでと、諸々

ひさびさに龍馬伝の感想でも。そいや新撰組がちゃんと出てきてから書いてなかったけど、龍馬伝新撰組、いいですなぁ。人物デザインの柘植さんが「幽霊っぽいイメージ」として拘った雰囲気。浅黄の羽織も彩度を抑えた淡い色、台詞も少なめ。「池田屋に走れ」での池田屋のシーンに至っては音だけの演出という贅沢な使い方…!!と、思いきや、次回の「愛の蛍」では、ちゃんと乱闘シーンの映像もあり。ちゃんと撮影してたんですね。勿体ないもんなーー


原田泰造近藤勇は、キャスト発表時、どうなの…と思ったんだけど、あのカッコすると似合ってますね。台詞少ないのもいい方に作用してるのかな。土方も渋さが出てたかな。沖田は「所謂沖田キャラ」でしたけども、悪くなかったし。今後もうあんまり係わりはないと思うのですが、また出るかも?という噂もあり。ネットじゃないリアルの自分の周りの人たちの評判も良かったんで、「出してー!」とのお願い、来てるんじゃないかなぁ。


さて一応武市さんの事書いておこ。投獄後の武市先生、やはり、想像していた通り、投獄後の「獄中闘争」の描かれる節は全くなし。以蔵の悲鳴に心を痛める、すまんすまんの安売り状態で、これまでの「龍馬伝武市像」としては揺るぎない感じなのか…ただ、その像が、バランス悪いんですよね。


前にも書きましたが、個人的には、武市先生の「仕事面での評価」が、今のところ客観的に全くなされていないのは(身内からの「さすがは武市せんせーじゃ!」的なヨイショはある)、龍馬と対比させるためもあり、暗殺という手段で人を斬らせている、という描き方をしている以上、表だって評価はしない、ということかなと思っています。


ただ武市をただの悪人にしてしまうと、龍馬の幼なじみとして、また龍馬-弥太郎-武市三人のバランスが一人だけ悪い方に崩れてしまう。なので、「いい旦那さんであった」「生真面目」「本当は心が優しい」といった、「悪い人じゃないんだけど」側からのフォローはある。


そこでいくと龍馬伝の武市先生はヘタレだからねー、で済むんですが、今回武市の描き方で一番バランスを悪くしてるのは、そんな描き方なのに「武士らしさ」だけはアピールしようとするところじゃないのかな。勿論、仕事面と関係ない、性格的な武士らしさもあったのでしょうが、武市先生の武士らしさって、お殿様に仕える武士としての立場から政治を正そうとしたところ、っていうのとはやっぱり切っても切れないんじゃないのかな。でも仕事面での評価は書かれない。その辺の説得力の無さが、バランスの悪さを感じる理由かなぁと、思っています。


ただ、まぁ、それはそれこれはこれ的に、大森さんも熱演なので割と割り切っては見ていたつもりだったのですが、今後の切腹までのあらすじを読んでしまい、ちょっとさすがにそれはどうなの…!?そこまで介入されなきゃならんのか!?と、若干うんざりはしたんですが…まぁ、これは、放送ちゃんと見てからにします。


一キャラに思い入れが出来てしまうと、全体としての見方を間違うこともあるしな〜と、あくまで、主人公龍馬だし、という視点は忘れないようにしたいんですよね。あれ、サッカー観戦と似ているな…w 切腹まで後数回。いろいろありますが頑張れ武市先生。


あ、そういや龍馬伝サントラ第2弾も買いました。第一弾の時に入ってなくて、なんでなんで?!あんなに良い曲なのになぜ入ってない!?と思った曲が、今回は満を持して登場、曲名は「想望」でしたね。最近だと以蔵が新撰組に追われてるとことかで使われてたのが印象的?サントラ第2弾のメインじゃないかなーと思ってます。いいねぇ。


あと、龍馬伝展が京都に来たので、それにも行ってきました。それはまた、改めて別に書こう。