2010年W杯南アフリカ大会 日本代表のこと

昨夜やっと久しぶりに、夜の試合を気にせずにぐっすり寝ることが出来ました。すっかり連日寝不足となっておりますが皆様お元気でしょうか。録画すると見ないタチなので、見たい試合はナマで!と思って起きてると結構辛いことになるんですよね…。身体は元気なんだけど、目の下のクマが……!


まずはカメルーン戦以外のGLでの試合について書いていなかったので少し。オランダ戦は、オランダがそれほどがっつり来なかったのもあるけど、そして、結果としては負けてしまったけれど、1点で抑えられたことが、デンマーク戦に向けて油断しすぎず、悪いイメージをつけず、という、良い流れを作ったのではないと思います。


その流れで挑んだデンマーク戦、良い流れでいけるのでは、と思っていましたが、フタを開けてみればまさかの3-1というスコアでの勝利!


ヤットのゴールが決まった時は、まだ試合終わってないー!と思いつつ、涙が……あと鼻水が…ティッシュティッシュ…。W杯で、ゴールですよ。しかもあんなきれいなFK。4年前の大会で唯一フィールドプレーヤーとして…とすごく言われてましたけど、それだけが理由じゃない…。五輪での悔しい思い出、二度の肝炎。家族との約束。色んな思いがあったでしょう。あんな喜んでるヤット見たことないですもん。遠藤さん普段あんな高いジャンプ飛びませんもん!!


今大会の開幕前、日本代表に対して「試合が楽しみ」という感情を抱けるとは、正直に言って思っていませんでした。デンマークに勝ってRound of 16への進出、パラグアイ戦。これまでのGLより更に難しい試合しかないだろうけど、それでも「次の日本代表の試合が楽しみ」と思えました。


そして、そのパラグアイ戦で、今大会での日本代表の戦いが終わってしまいました。パラグアイとの差は確実にあったけれど、絶望的な差ではなかったと思います。PK戦で勝負がついてしまうのはやるせないですが、120分でゲームを決めることが出来なければ、しょうがないのか…。勝てるチャンスはあったのではないか、と試合の流れを思い返し、この結果に向き合った時、私は「悔しい」と思いました。


「試合が楽しみ」といった気持ちや、「悔しい」と思えたことは、すごいことだと思うのです。4年前の大会の最後の試合が終わった時、私は純粋に「悔しい」という感情を持てませんでした。心が折れそうになった、という感情が大きすぎました。


悔しい、と純粋に思えるのはこのチームが良いチームだったからだと思います。それは私にとって、嬉しくもあり、寂しくもあります。




4年前のドイツは、自分で思っていた以上にショックであったらしい、ということは前の日記で書きました。今大会の代表が良い成績を残すほど、嬉しい反面、自分の中でドイツがみじめな思い出になる気がして、今回自分の中にあった一番の葛藤がそれでした。


それでも、今大会のチームは、突然出来たチームではないのです。4年前の代表が、心が折れそうな結果を残した瞬間から、続いていて、そこから出来上がったチームなんだ。あの経験があったからこそ、今に繋がっているんじゃないか。だからこそ、4年前の代表を悲しい経験だとか、思い出したくない思い出にしてしまうのはやめないといけない。それを否定することは、今の代表も否定することになる。更に言えば、4年前だけでなく、どの時期の代表も、その代表に属した選手達も、その全てが今の代表に繋がっているんじゃないのか…。


そう書くと当たり前のことなのですが、今大会でやっとそれを考えることが出来て、自分は少し救われた気になりました。


だからこそ、今後の代表も、将来のために道を間違えてはいけないと思うのです。今回の結果で、大会前から指摘されていた問題をうやむやにせず、協会は代表の将来をきっちり計画していって欲しい。またアップダウンを繰り返しながらの成長にはなると思いますが、少しずつ、前よりも良いチームになっていけばいいなと思いました。


そのためには、まずJリーグのレベルアップも!長谷部が言ったように、代表選手のほとんどはJリーグのチームに所属しています。その選手達が、帰ってきます。そこでまた、代表で得た経験を還元して、良い戦いが出来るように。そう思うと、再開後のJがより楽しみになります。サッカーを観ていて、Jを観ていて良かったなぁと、本当にそう思えました。


ガンバにはヤットが帰ってきます。素晴らしいFKを、W杯という舞台で見せてくれてありがとう。出来ればまた、ガンバの試合でもああいうのをひとつよろしくお願いします(笑)。万博でまたプレーする姿を見られるのを、とても楽しみにしています。