2010年W杯南アフリカ大会 ドイツvsスペイン 夢の終わり


ヨーロッパでW杯やユーロなどの大会があると、時差の関係でだいたい試合が夜中になるので、毎晩むくっと起きてTVで観戦して、朝方ちょっとだけ寝てから出社、という生活の繰り返しですね。このリズムの生活に慣れてきた頃に大会が終わってしまうので、あぁ、夜中に起きてワー!って興奮して、朝寝惚け眼で家を出ていくっていうのがもう終わるのか、と思うと、寝不足から解放されるー!と思う反面、寂しい気分になります。大会前は、南ア大会、どうやって観戦のモチベーションを上げていこうかなぁと思っていたのですが、いざ開幕してみると、普通に夢中になっていましたね。夢の中とかいて「夢中」とは…。


今大会は、日本の躍進も勿論嬉しかったのですけれど、この日記ではドイツのことを。バラックを欠いてのW杯で、大会前にドイツのユニフォームは買ったものの、バラックのマーキングも出来ず、どうしようかなと思っていたところ、気が付けばエジルに夢中になり、代表に夢中になり、怒濤の勝ち上がりに夢中になり……。でも一番の「優勝」という夢は叶いませんでした。


イングランド、アルゼンチン相手に4得点をとって臨んだスペイン戦でしたが、0-1というスコア以上にショックの残った試合でもありました。立ち上がり、慎重に入ろう、というプランはあったのかもしれませんが、慎重になり、受け身になり、スペインがコンパクトに整えて攻めて来る中、なかなか攻撃に転じることが出来ないドイツ。今大会の「速いサッカー」を繰り返した連戦による疲労。そこに加えて、やはりベテランの不在から来る「ビビってしまった」というのが少なからずあるのではないかな、とは思いました。


前線でボールが落ち着くシーンがほとんど無かったのは、ミュラーの不在もあるのかもしれません。トロホウスキミュラーの動きは全然種類が違ったし、代役で出た、という感じはしませんでした。エジルについてはアルゼンチン戦の時からも疲労が見えましたが、今回、後半に1点リードされてから、奮闘するシーンが見られたものの、それ以外のシーンでは沈黙した感がありました。


スペインのパス回し自体も素晴らしかったのですが、やはり一番はイニエスタが異次元だなぁと。シュバインシュタイガーもよくついていたのですが…(試合後2人がユニフォームを交換していたのは、嬉しかった!)。守備陣がなんとか最後の最後で踏ん張っていたので、1失点では終わりましたが、やはり彼は怖かった。大会の序盤はともかく、本当に怪我明けなのか〜!?というパフォーマンスでしたね。


試合終了後のシュバインシュタイガー始め、皆のガックリ来た姿は辛かった。「全力でやりきる」事が出来ない試合になってしまったことも、悔しかったのではないでしょうか。ユーロの時も0-1、今回も0-1。悔しいですね。ドイツ代表の今大会の「優勝」という夢は終わってしまいました。


この流れで三位決定戦へ気持ちを建て直すのは簡単ではないと思います。でも、この試合は、まずは2年後のユーロのため、さらには4年後のW杯のために繋がる筈です。若い選手達が今回の悔しさを経験したことが、未来に繋がっていきますように。そう願うばかりです。



エジル君!今大会は本当に楽しみにプレーを見させていただきました。大会前に勝ったマーキングなしのドイツのユニフォーム、三位決定戦を前に、背番後と名前を入れさせていただきました!これからも楽しみにしています。