映画「ハゲタカ」エキストラ体験(再掲)

mixi日記にしか書いてなかった過去のハゲタカ関連の日記をサルベージ中。これで最後かな?今回は、映画のエキストラ参加の日記です。例によって修正加えてます(今回は割と…まぁプライバシー的な色々ありますので…)。これは2009年1月18日の日記。エキストラに行ったのが1月16日(金)…転職したての職場でいきなりお休みいただいて行ってきたんだった。いい経験出来てよかったよー。

mixi日記では2回に分けて書いてた…というわけで、長いですー。


2009/1/16(金)、映画「ハゲタカ」のエキストラ撮影に参加してきました。ハマりまくったドラマの映画版に、エキストラで参加できるチャンス…これはそうそうないのでは…!しかし当然現場は東京、勿論ノーギャラ交通費なし。関西からやしなぁ…と、迷ったものの、行けば?という助言もあり応募を決意。

私が行けそうかなと思った日は、女性は黒髪で20〜30代、という条件だったので、バッチリやん!と申し込んだものの、現住所を正直に登録したので、申し込み後は、やっぱり無理かなぁと思ってました。撮影場所東京だしね。しかし、無事に(?)出演依頼をいただけたため、会社休んで上京と相成りました。ちなみに私のちょいあとに申し込んだ東京在住の友達も無事出演依頼があり、宿泊ふくめ、友達には超お世話になりました!


撮影場所は都内の高級ホテル、マンダリンオリエンタル東京。あんなとこもう多分行くことない…建物が重要文化財て何!


撮影当日、朝7時に現地集合のため、電車遅れたらやだし、ちょっと早めに、ということで6時半すぎに到着のスケジュールで出たら、京浜東北線が、架線が燃えてて蒲田から動かないとか!!!ちょっと!!そんなトラブル聞いたことない(笑)!

ちょっと待ってみたものの、電車が動く気配がないため、駅を出てホテルまでタクりました…。高速使ったしかなりの出費になったんですが、関西出身のイラチの運ちゃんがとばしてくれて、5分遅れくらいですんだ!(勿論エキストラ担当の方に連絡入れました)東京の電車は信用ならねぇ(´д⊂ヽ

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そこから案内され、順次ホテルに入り、用意されたエキストラ用の控え室に。この日は全部で90人の募集があり(服の条件はスーツ、ジャケット)、男性陣はもうちょい上の年代も募集あったんで、男性の方が多いだろうと思ってはいたものの、九割が男性!女性すくなっ!びっくりした…。

エキストラは、俳優さんもどきみたいな人、エキストラ専門ぽい人、初めてきた人とか色々いそうな雰囲気。全員集まってから、注意事項の書かれた紙などを渡され、サイン。これは終了後に、記念品との引き換え券になります。

その後、まとめ約のスタッフさんが進行で説明。(後から判明、「ナオさん」て呼ばれてはったので、多分監督助手の市原直さんです)。撮影時は現場の仕切りお仕事もされてました。THEギョーカイ人という感じのバリバリな方。まずその方からいくつか質問。

「ドラマ版ご覧になった方〜」
→かなりいた

「ドラマのファンの方!」
→同上

栗山千明さんファンの方!」
→結構いた

玉山鉄二さんファンの方!」
→それなりにいた

「はいっ、え〜玉山鉄二さんには男性の方のファンも結構いらっしゃるんです」

何その豆知識(笑)。確かにおじさま達も結構手あげてらっしゃいました。

この時はなんで玉鉄の名前が?と思ってたんですが、その後、彼が出ることが分かりました。この日の撮影には栗山千明玉山鉄二が出演だったので、上記の話になったのね〜。ちなみに私は玉鉄以外は挙手した…(千明様が好き!)しかし今回で玉鉄のことも好きになったので許してくらさい…!


そこから今回の映画の概要、今日撮影のシーン説明、登場人物、会社、組織名、関係の説明。今回の映画の内容は、国内の大手自動車メーカーが、中国のファンドに買収されかかり、企業再生家の芝野から鷲津へ助けの求めが入り…という内容。玉山鉄二はその中国のファンドの代表の中国人(日本語普通に喋ってたけど。日本育ちとかそういう設定なのかな〜詳細はまだ不明…)。ここまでは、公式発表済み。

で、以下はややネタバレ。そんな大した内容ではありませんが、一応なんかで発表あるまでひみつにしておいてください。

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今回撮影したシーンは、中国のファンド「ブルーウォールパートナーズ」が日本の大手自動車メーカー「アカマ自動車」に買収をかけると発表した一週間後。当初は良い条件を並べ救世主的に見えたブルーウォールパートナーズだったが、後ろに中国の政府ファンド(まんま「CIC」の名前を使おうとしたら NGが出たらしく、映画では「CLIC」という名前に。Lの部分は「Long」だそう)が出資しているということが分かり、国がらみの乗っ取りか!?と騒然、そんな中、ブルーウォールパートナーズの代表、劉が公の場に姿を現し、記者会見を開く。会見場に到着した劉に集る報道陣、質問を浴びせられる劉は、逆に報道陣に対して質問をし、自分たちの主張を言い聞かせるように報道陣の間を突っ切り、壇上へ…

というようなとこです。

時間にしたら、一分あるかな?というシーンだと思うんですが、金曜日はこれを8時間近くかけて撮影しました。映画って大変だね……。

で、エキストラは「記者会見場での報道陣役、記者やカメラマン」という設定。おおざっぱに、カメラマン、アシスタント、スチールカメラマン、その他記者というような配役。台詞があるのは俳優っぽい人。劇団の人とかなのか、詳細は分からないです。

スチールカメラの人は一般から募っていて、「経験あるひと」「やってみたいひと」で集めて、まだ数が足りなかったらしく「女性でパンツスーツの方」というのも加わりました。私は記者役なので、腕章もらいました。「報道 週刊日本」て書いてありましたよ。ちなみに現場の部屋に移動してから、髪を普通におろしてた私はヘアメイクさんに「髪の毛おまとめしてよろしいですか〜」とセットされました。エキストラでもそんなのあるんですね。

そんなわけで、記者会見の場となる部屋へぞろぞろと移動。記者役の人の椅子の上には、予め、小道具のメモや手帳、ファイルが、ペンとセットで置いてありました。私はモレスキンの黒手帳とボールペン。前日のエキストラの人の落書きがいっぱい書いてあった。「いいスーツ来ておれも出たい」て書いてあって笑いました…。

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会場に移動した後は、大友監督より挨拶。去年セミナーで見た時より結構太ってらしたんだけど…気のせいだろうか…。エキストラは一般の人も多いから凄く気を遣いながら喋ってくださってました。細かく導線を決める演技ではなく、大まかに動きや配置を決め、シチュエーションと心理状態を把握してもらって、記者役になりきって演技をしてもらう。更に、大勢が殺到するシーンだけども、カメラは避けないといけない、etc、 etc、役者さんでも難しいことだから、皆さん大変だと思いますが、よろしくお願いいたします、というようなことを、その後も始終言ってらっしゃいました。あとは、ドラマの方を見てたら分かると思いますが、エキストラの皆が非常に重要な役割を果たす作品です、一緒に作品を作っていきましょう的な事も言ってらっしゃったかな。


今回のシーン、全体の流れ的には

会見場に向かって劉がやってくる、それに気付いた外のカメラ・記者達が殺到

会場内の記者もその騒ぎに気付いて立つ(由香含む)

入口に現れた劉、記者達の質問ぜめ

質問に質問しかえし、中央通路手前にある段(なんでだ…?)に上り啖呵を切る劉

報道陣殺到

人混みかき分け劉の前まで出てくる由香

喋り続け、報道陣をどけつつ中央通路をつっきる劉&お付きの人

壇上に昇り、喋りながら着席(壇の下ではカメラマンと記者が群がる)

劉、キメゼリフ


というもの。それを、全体撮ったあと、角度、メインに据える俳優ごとに撮り直し、各カメラの種類も手持ち、ステディと替えてとったりするので、このシーンだけで一日潰れたというわけです(夕方に終わったけどね)。勿論NG出たらやり直しです。後半は怒濤のNGラッシュがあったわけですが(笑)。


諸々の説明が終わり、撮影開始が8時くらいからかな?玉山鉄二&お付き役の人(映画見て判明、李さんでした)、栗山千明ご両人も当然に現場にやってこられたわけですが、先に現場に来てた玉鉄見てびつくり!今まで、きれいな顔した兄やんやな〜〜というくらいにしか思ってなかったんですが、美形すぎて笑いましたよ…いやほんとに。役は眼鏡かけてんですが、とると、目がめっちゃきれいなんですね〜。はー、きれいなお兄さんてこういう人なんだな〜と感心しました。げいのうじんすごいね。

栗山千明ちゃんは、あのまんま、きれいな方でした!全体的に、細い(首が細い)。目の形が綺麗にアーモンド型。白い。女性スタッフの人とよくお喋りしてましたが、可愛らしい人っぽい。エヴァオタかつBUCK-TICK好きなんが信じられん(笑)。撮影中、立ちっぱなしでの待ちの間、ヒールに疲れてパンプスぬいだり、手持ちアイテムの手帳に一生懸命落書き(エヴィスジーンズのマークみたいなん)いっぱい描いたりしてた…かわいかった…。

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撮影は、流れの部分は特に表情と動きに注意するくらいで、めちゃくちゃ難しいというものではなかったんだけど、押し寄せてなだれ込んで、というのを何回もやるので、椅子に足ぶつける、押される、たまに足踏まれるという感じでした。横に栗山千明おるな〜とかこんなに間近で玉山さんを睨むことはもうないだろうな…という体験もしましたが(後者はすごく申し訳ない気持ちになる…)。結構疲れるのと、初めてのことで、やっぱり緊張してたらしく、喉が渇く。スタッフさんが何回か麦茶を配ってたりしました。大変だ。

撮影は、何度も同じシーンを撮るので、そのたびに言われるのが「慣れないで!」ということ。動きが予定調和になると緊迫感が出ないから。あと、唖然とした表情なのかもしれないが、口は開けないで、閉じてください!ということも言ってたかな。これも絵になると緊迫感が出ないかららしい。

で、12時40分くらいから一時間ほどお昼休憩。この間役者さんはインタビューに言ってはりました。映画の記者発表があったんだけど、あとで記事みたら都内某ホテルで、って書いてあったから、柴田さんも南朋さんも同じホテルに来てたんやん……!!見られなかったのは残念でした〜。

昼ごはんは控え室にて。ロケ弁!ロケ弁!沙門というところのお弁当で、洋風(ハンバーグ)と、和風(サワラごま焼き)の2種類とお茶が用意されてました。私はお腹減ってたから洋風にした!

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で、その後13時45分から撮影再開。最初の方は午前中の続きみたいな感じだったんですが、15時くらいから、劉のキメゼリフシーンをメインで撮る流れに。ここで午前中はたまに噛みつつも喋れていた玉鉄がカミカミループに陥られてしまい、1時間以上(ていうか2時間近くか…?)同じようなシーンをずっと撮っておりました。

でも、ハタで聞いてても台詞がすごく言いにくそう。主に噛んでたのは「真摯に耳を傾けてください」「偏見を持たないでいただきたい!」という2つの台詞なんだけど、これを気張った声で言うの、結構、難しい……(是非チャレンジしてみてください)。前日にクランクインしたばっかりだし、まだ役にもめちゃくちゃ慣れてるわけじゃないしな〜〜大変だな〜と思って、もうエキストラの方も「こっちも緊張する」とかいって「玉山鉄二を見守る会」みたいな気持ちになってました。フリスク食べたり水飲んだり、顔の体操したり、大変そうだった…がんばれ!たまてつ!!数えてなかったのだけど、結局Take14までいってたみたい。

そしてこの間、離れた場所にいたものの、友達と私はお互い、一言も発さず劉のボディガードをしながら付き添ってる李さんという役の人に「こ、この人ステキじゃね…!?」と、釘付け。役者名も、役名もちゃんとわかんない…早く詳細が出てくれますように。期待!!

まあなんとかNG連発シーンも切り抜け(最後は拍手)、その後はエキストラだけで、全体の流れの音だけとるために、台詞なしで通しでやったり、「ガヤ」の録音をして、終わり。この「ガヤ」が、一番難しかった!いきなりざわめけと言われてもね…あんまり映画の雰囲気に即してないざわめきではダメだし…。素人には突然やれと言われても難しい−!

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そんな感じで、17時くらいには終了しました。さすがに慣れてないので疲れはしたけど、貴重な体験が色々できて、楽しかった方が、大きかったな〜〜!しかし本当に改めて思ったのは、映画作りの大変さ。役者さん、スタッフさん、立ちっぱなしで私らのいない間だもずっと仕事だろうし、それが連日か〜と思うと…。いい作品になって欲しいなぁ。迷ったけど、行ってよかったです。背中を押してくださった方、ありがとうございます。

で、終わってからは控え室に戻って、ちょろっとした挨拶のあと、記念品ひきかえ。正直「クリアファイルレベルだろうか…」とあんまり期待してなかったんですが、机の上にはアルミボトルの箱が…「え、もしや記念品ていうか、ただの粗品……??」とちょっと軽いショックを覚えたのですが、開けて見て爆笑しました。ボトルに、「WASHIZU FUND」の文字とマークが!!!鷲津ファンドグッズキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!三越エスカレータで爆笑しました(どこで開封してんだって話ですが…)


いやいや、とにかくいい思い出になりました。2泊3日、お世話になった友達にもありがとう!!感謝です。ああ、楽しかった。おカネと時間さえあえばまた行ってもいいんだけど、さすがに難しい…。映画、楽しみです!!今回のシーンの玉鉄は、昔の鷲津さんを見てるみたいな感じ。林脚本、楽しみですわ〜。