敢えて六月の勝利の歌を忘れない


W杯開幕しましたね!開幕戦の南アフリカvsメキシコは後半から観ることが出来ました。後半の方がまだ固さがとれていたんでしょうか?メキシコがらしさを全開に出来なかったのか、南アフリカが良かったのか…1-1で妥当だったかな?という試合でしたが。面白かったです。ウルグアイvsフランスも気になりつつ、酒が入ってて眠すぎたのと、翌日にちょっと色々行事を控えていたので寝てしまいました。今日は3試合とも観たいカードだし!


で、このW杯開幕の日、仕事が終わってから、何をしていたかというと、ガンバサポの友達と集まって、今あえて日韓W杯を振り返り、あの忘れがたき日本代表のDVD「六月の勝利の歌を忘れない」を観賞しよう!の会を開いておりました。後ろ向きな企画やなーーでもいいじゃん、敢えて敢えて!と思っていたのですが、嬉しい誤算か、南ア大会に対してちょっと下がりかけていたモチベーションが、ぐっと上がりましたね。


現地観戦した4年前のドイツ大会も勿論色んな意味で忘れられない大会だったのですが、2002年の日韓W杯はやはり、別格なのです。私がJを観だしたのはこれ以降ですからね。W杯自体は、フランス大会の時に、同級生にすごいアルゼンチンヲタがおり、観ろ観ろ!と言われてたので、観ていたのですが、そのせいでずっとアルゼンチンしか観ていませんでしたね(しかも自分のお気に入りはキーパーのロアでしたね…)。それから、日本も代表の試合くらいはなんとなく観ていたのですが、そこまで思い入れがなかった。日韓W杯が開幕した時でさえ、スピードスケートのW杯の方が気になる…と思っていた私でしたからねぇ。


ベルギー戦で、この変なマスクの人が入った直後に失点した、というのが初めての印象だった人に、続くロシア戦で「すいませんでした」と土下座したい気持ちになり、そこから夢中になった。私の足をJの試合に運ばせ、ガンバサポにしたのは、宮本恒靖。きっと、そんな人はとても多いでしょうねぇ。2002年から万博へ通い、秋には自室にスカパーを設置し、翌年にはホーム皆勤になり…今に至る。


日韓大会の4年後にはドイツに飛び、日本代表の試合については悔しい思いもし、その更に4年後、宮本は代表選手としてピッチには立っていなかった。福西や中田は現役を引退している。月日が経ったんだなぁ、と思いました。そんな思いを色々抱えながら、見始めた「六月の勝利の歌を忘れない」DVD。




冒頭、アイーダのアレンジが流れ出した途端、一気に8年前に戻された気持ちに。ここ数年ずっと観ていなかったけど、8年前には何度観たか分からないDVD。さすが。


映る選手の面々、皆が若い。輝いてる!選手達の若さ、エネルギー、笑顔のヒデ、ベテラン選手の心遣い、トルシエダバディの熱さ、眩しい。ミーハーでもいいんだ、日韓W杯は自分にとっても青春だったなぁ、としみじみしたりはしゃいだり。8年前の日本代表はもう丸ごと、選手監督スタッフ含め、皆が愛おしかった。自国(韓国と共同開催ではあったけど)開催というアドバンテージ、グループリーグの組み合わせ、その他諸々、当時の代表が恵まれた環境にあったとは思うけど、私にとって日本代表に対する気持ちは、こんな思いから始まっていたのになぁ。こんな気持ちを、どこかで忘れてしまったのか、思い出さないようにしていたのか…。


クラブチームを応援するようになると、クラブ>代表という気持ちになる人は多いと思う。代表に呼ばれて、ぼろぼろになるまで使われて、クラブの試合で良いパフォーマンスが出来ない、代表に呼ばれても、結局ろくに使われず、でもクラブの練習にいないから連携を強化出来ない…。スケジュール考えろよ、こんな試合に呼ぶなよ、そんなポジションで使うなよ、と、代表に対する不満がどんどん出てくる。


「代表なんかどうでもいい」というクラブチームのサポさんは少なくない。それはそれで良いと思うんです。でも私は個人的に、代表からクラブに流れたので、代表については、やっぱり愛憎でいうなら愛の方がデカイんだな。代表はやっぱり、私がそうだったように、サッカーへの入口になるような代表であって欲しい。今すぐにじゃなくてもいいし、低迷する時期もしょうがないとは思うんだけど。


トルシエ以降のジーコオシム→岡田の流れに、協会としてのビジョンの統一はあったのだろうか。一時期五輪代表とA代表の連携とかやかましく言ってたけど、現状、なかったような話になっているよねぇ…。地盤であるJ、それ以前段階での指導、そこから日本代表へ、さらに将来の理想の代表、というビジョンを、上手く繋げて欲しいですね。世界のサッカーの流れから乖離せず、日本人が戦える、そういうビジョンを。


協会にも新しい血が必要な時期がやってくるでしょう。それこそ日韓W杯世代が入るようになることもあるとは思うんだけど、というか、私はそれを宮本さんあたりに期待しているんだけどw 少なくとも南ア大会の結果がどうあれ、日本代表の現状についてはテコ入れ必要なし、とは思えない。大事に日本のサッカーを育てて欲しいのですが…



何はともあれ、日本の試合も勿論楽しみにしています。代表に対しての気持ちの持って行き所をどうしたものか、と思っていたのだけど、昨日敢えてこのタイミングでDVDを観て思ったのは、どれだけ難しくても、自分が勝ち点3を願うのは、やっぱり別に何も間違ったことじゃないよなぁ、ということでした。


日本に限らず、世界各国同士の試合、ピッチの上で生まれる悲喜交々。また自分的にも新しいドアが開くかもしれない。楽しみにせずにはいられないというものです。


あー、でも、やっぱり現地でW杯が観たかった!!生でFIFAアンセムを聴きながら観る選手入場、あんなに素晴らしい体験はやっぱりない。4年後…、8年後……、とりあえず、貯金しよう(笑)。